サルフェート入りの水でデトックス(毒だし)効果【藤田紘一郎先生の水で健やかVOL.11】

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水の中にカルシウムやマグネシウムを多量に含む「超硬水」はダイエット効果があることを前に述べました。しかし、超硬水はダイエット効果ばかりでなく、他にいろいろ健康効果のある水であることが知られています。その理由の一つの「サルフェート」が超硬水に多量に含まれていることがあります。
サルフェートはミネラルの一種です。カルシウムやマグネシウムなどのミネラルと硫酸基が結合すると、硫酸塩になります。これがサルフェートです。温泉に含まれる成分の一つとしても知られています。
このサルフェートには、体にたまった有害物質を排せつさせる効果があることがわかっています。以前、毒だし健康法といって「デトックス」という言葉が流行したことがありましたが、サルフェートは、デトックス効果の高いミネラルと言えるでしょう。

なぜ、私たちの体はデトックスを必要としているのでしょうか。

食品添加物が身体にもたらす影響

一つは 体内に有害物質がたまると、それに反応して活性酸素がどんどん発生するようになるからです。現代社会で生活していると重金属や合成化合物、薬物などの化学物質が気付かないうちに体内に入り込んでしまいます。車の交通の激しい道を歩けば、汚染された空気を吸い込むことになりますし、加工食品を食べれば食品添加物が一緒に入ってきます。こうしたものが、体内で発生する活性酸素量を増やしているとも言われています。

もう一つの理由は、有害物質が免疫力を低下させてしまうからです。
現在、かつては存在しなかった病気に苦しむ人が増えています。スギ花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患もそうですし、潰瘍性大腸炎やクローン病などの自己免疫疾患もそうです。アレルギー性疾患は、外から入ってきた、本来体に害のない異物に対して免疫機能が反応して炎症を起こす病気です。これに対して自己免疫疾患は、本来、敵に向けられるはずの免疫の攻撃が、体内の細胞に向けられてしまう病気です。

また、近年とても増えているのが、がんです。現在、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬと推定されているほど、発生頻度の高い病気です。
これらの病気の共通点は、すべて免疫低下が招く病であることです。免疫力が落ちた状態を続けていると、つらく苦しい病気を招いてしまうことになるのです。

現代人に多い腸内細菌の減少

現在、日本人の免疫力は総じて落ちています。アレルギー性疾患や自己免疫疾患、がんなど免疫の低下が原因となる病の発病者が、こんなに増えていることを見れば一目瞭然です。原因の一端は、食品添加物などの化学物質を多く含む食品を多く取っていることによると私は考えています。

もちろん、現在食品中に含まれている添加物の量は、国が規定している範囲内であることは間違いないでしょう。その数値は、確かに人体に問題がないと予測される値であることも間違いないと思われます。しかし、人体にたとえ害がないとされていても、腸内細菌には大打撃になるのです。なぜなら、食品添加物にまみれた食品を日常的に食べていると、腸内細菌が非常に減ってしまうからです。

腸が人体で最大の免疫器官です。腸内細菌が形成する腸内フローラの多様性が免疫力と相関しています。腸内細菌が減ってしまうということは、すなわち、免疫力を強化できないことを意味します。
そもそも化学的に合成された食品添加物は人体にどのような影響を与えるのかわからないものが多いのです。そのようなものを気軽に口から体内に入れて良いわけはないのです。
未知なる物質を体は上手に代謝できないため、体内をぐるぐるとめぐって、内臓を傷つけてしまう可能性があるからです。

こうしたことを考えても、化学物質はなるべく体内に入れない方が望ましいのですが、現代の暮らしでは、それも難しいのが実情です。そこで注目されたのが、デトックスというわけです。

超硬水に含まれる「サルフェート」のデトックス効果

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人体がデトックスをする方法と言えば、排尿、排便、発汗です。超硬水に含まれるサルフェートがデトックスに効くのは、高い利尿作用があるためです。その高い利尿作用によって、老廃物や有毒化合物を体外に排出してくれます。また、サルフェートには、便通をよくする作用もあります。排便力が高まるのです。新陳代謝を高めて、細胞の働きを活性化する働きもあると言われています。

二日酔いや悪酔いをしたときにも、サルフェート入りの超硬水を程よく冷やして飲むと良いでしょう。二日酔いや悪酔いで起こる体調不良は、飲酒によって体内で生じるアセトアルデヒドが原因です。サルフェートを飲むと利尿作用が働き、アセトアルデヒドを速やかに体外に出してくれます。

私もサルフェート入りの水をよく飲んでいます。ヨーロッパ産の超硬水には、サルフェートが多く含まれています。「ダイエットウォーター」として有名な「コントレックス」はサルフェート含有量が多く、1187㎎/ℓも含まれています。
日本にもサルフェート入りの良質な水が多くあります。ラベルを確認して購入すると良いでしょう。
私が好んで飲んでいるのは、大分県竹田市にある長湯温泉を飲料水にした超硬水です。この水は国産に珍しく硬度900㎎/ℓもあり、サルフェートの含有量は290㎎/ℓです。昭和初期にヨーロッパで温泉療法を学んだ、九州大学の松尾武幸教授は、「飲んで効き、長湯にして利く、長湯のお湯は心臓胃腸に血の薬」との名言を残しています。長湯に湧き出す炭酸泉がヨーロッパの温泉水と遜色ないほど素晴らしいものと絶賛したのです。

藤田先生のウォーターレシピ

【水】デトックス効果:サルフェートを含む超硬水

【飲み方】起床後、食事前、入浴前後にコップ一杯ずつ

 

藤田 紘一郎

東京医科歯科大学名誉教授

 

著者紹介

藤田紘一郎

藤田紘一郎 (ふじたこういちろう)1939年、旧満州生まれ、東京医科歯科大学卒。東京大学医学部系大学院修了、医学博士。
金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学教授を経て、現在、東京医科歯科大学名誉教授。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。

1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で、小泉賞を授与。
2000年、ヒトATLウイルス伝染経路などの研究で日本文化振興会・社会文化功労賞、国際文化栄誉章を受賞。

主な近著に、『50歳からは炭水化物をやめなさい』(大和書房)『脳はバカ、腸はかしこい』(35館)、
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』『人の命は腸が9割』(ワニブックス【PLUS】新書)などがある。

 

 

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