痛風と結石はアルカリ性の軟水で予防・改善できる【藤田紘一郎先生の水で健やかVOL.9】

9-1

私はかつて何度も痛風発作に悩んだことがあります。初めのうち効いていた痛風の薬もだんだん効果がなくなってきて、困ったことがあります。 私は体をアルカリ性にすれば、痛風の原因物質である尿酸の排せつが高まるのではないかと考え、食品用の天然の重曹を水に溶かして飲み続けたところ、薬では全く効果のなかった痛風発作が消えた経験があります。

最近、私の友人から「薬をいくら飲んでも痛風が治らないが、どうしたらよいだろう。」という質問を受けました。そこで、私は彼に水の飲み方を伝授しました。私には先ほど述べたように「水を飲むこと」で、痛風を克服した経験があったからです。

「風が吹くだけで痛い」という名の通り、痛風は強烈な痛みを発する病気です。原因は、体の中に尿酸がたまること。それが排せつされずに関節などで、結晶化すると猛烈な痛みとともに腫れが生じます。私の場合は右足の甲に痛みと腫れが現れましたが、普通は足の親指の付け根などに、痛みが出ることが多いようです。痛風はしっかり治さずに放置すると、激しい痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節ができたり、腎臓が障害をされたりします。ここから、尿路結石に至ることもあります。

尿酸を排出するためには体をアルカリ性に保つ

9-2

ではなぜ、人の体に尿酸が生じてしまうのでしょうか。食品中に含まれるプリン体という成分は体内に入り、代謝されると、尿酸を生じます。つまり、尿酸はプリン体の代謝の際に発生する燃えカスのようなものです。この尿酸が関節などにたまると痛風になるというわけです。

9-4-1

プリン体はイクラやたらこ、白子などの魚卵や魚肉の肝臓、干しシイタケ、かつお節、ビールなどに多く含まれます。高カロリーの食べ物やアルコールの飲み過ぎも尿酸値を高める原因となります。
これらの食べ物は全て私も大好きです。しかし、専門の医師に相談すれば間違いなく、私は食事制限を求められてしまうでしょう。私は大好きなビールを飲みながらでも、痛風を治す方法はないかと、考えたものです。

先ほど述べたとおり、痛風を治すには体にたまった尿酸を体外に排せつすることが大事になります。尿酸は体がアルカリ性になると排せつされやすいことが知られています。そこで私は、重曹の粉、少量をアルカリイオン水に混ぜ、一緒に飲み、体液をアルカリ性に保つように努めました。この方法によって、体が完璧にアルカリ性に変わったのだと思います。私の痛風の症状は間もなく消えました。以降、再発もしていません。

私は痛風を発症した友人にこのことを伝えました。そして、アルカリ性で還元力の高い、腸にやさしい水を友人にプレゼントしました。この時プレゼントしたのは、島根県浜田市金城町で採水された水でした。地下300メートル、花こう岩層を通ってきて湧き出たこの水は、軟水ですが、天然のミネラル成分を程よく含むという特徴があります。
しかも、PH8.1~8.4という、アルカリ性の性質を持っています。大自然のフィルターによって、不純物が取り除かれたのちに、湧き出てくるので、加熱殺菌せずとも、安心して飲める、生きた水です。

彼がこの水を飲み続けたところ、あんなに苦しんで、薬も何も効かなかった痛風が見事に消えたそうです。そして、現在も再発していないと聞いています。

体をアルカリ性に保つ大切さ

9-3

痛風は痛みの激しい病気で、発症すると歩くのもままならなくなるほど、生活の質を低下させる病気です。プリン体を多く含む食品を、日頃からよく口にする人は、予防策として、アルカリ性の水を飲んでおくとよいでしょう。痛風の予防に良い水は、PH8以上のアルカリ性非加熱の天然水です。こうした水を1日コップ8杯、約1・5ℓ以上をのどが渇く前に飲んでおくと良いと思います。
また、痛風を発症してしまった人は、アルカリ性の非加熱の天然水コップ一杯に、重曹を小さじ半分ないし、一杯を溶かして飲むと良いでしょう。食品用の天然の重曹ならば、飲んでも大丈夫です。ただし、摂取量は1日5gまでとします。なお、重曹にはナトリウムが含まれるので、高血圧症や腎臓病の人はやめておいてください。

最近、東京薬科大学や防衛医科大学の研究チームが「痛風になる第三の原因」が存在すると発表しました。腎臓から、尿酸排せつ機能が低下をするというのが第一のタイプ。体内で尿酸が過剰に生産されるのが第二のタイプ。この二つが従来考えられてきた、痛風の原因でした。
第三のタイプは小腸など、腸からの尿酸排せつ機能が低下をするという新たな原因です。腸は人体最大の免疫器官です。腸の不具合は脳から心臓まで、すべての臓器の不具合を引き起こすともいわれていますが、痛風にも関与していたのです。

痛風の改善に良い、アルカリ性の非加熱の天然水は、腸を元気にする水でもあります。腸に良い水を飲んでいると、体内での尿酸生成が過剰にならず、尿酸を排出しやすくなります。このことが、痛風の克服に役立ったのでしょう。

なお、尿路結石や腎臓結石、胆のう結石の予防にもアルカリ性の非加熱の天然水は効果があります。結石はカルシウムの含有量の多い硬水を飲んでいると、できやすいと言われています。
しかし、私はこの説に否定的です。以前、中国で健康調査をしていた時に、ある地域で働く日本人に腎臓結石が多いことがわかりました。調べてみると、この地域の水の硬度が特別高いわけではありませんでした。
ただ、日中、激しく働いている割に、水分の補給が足りていないことがわかりました。結石ができる最大の原因は、水を飲まないことです。脱水症状が続くと結石ができやすくなるのです。

米国の調査ではコップ4ないし5杯の水を、毎日飲む人の、腎臓結石の発症数は全く飲まない人の、半数だったと言います。水をしっかり飲んでいれば、結石も苦しまずに済むようです。

結論を言うと、痛風予防にも、結石予防にも、アルカリ性で非加熱の軟水の天然水を1日一杯程度、何回も分けて飲むと良いということです。

藤田先生のウォーターレシピ

【水】痛風・結石予防:アルカリ性で非加熱の軟水の天然水【飲み方】

1日8~10杯、何回にも分けて飲む。

 

藤田 紘一郎

東京医科歯科大学名誉教授

 

著者紹介

藤田紘一郎

藤田紘一郎 (ふじたこういちろう)1939年、旧満州生まれ、東京医科歯科大学卒。東京大学医学部系大学院修了、医学博士。
金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学教授を経て、現在、東京医科歯科大学名誉教授。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。

1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で、小泉賞を授与。
2000年、ヒトATLウイルス伝染経路などの研究で日本文化振興会・社会文化功労賞、国際文化栄誉章を受賞。

主な近著に、『50歳からは炭水化物をやめなさい』(大和書房)『脳はバカ、腸はかしこい』(35館)、
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』『人の命は腸が9割』(ワニブックス【PLUS】新書)などがある。

 

免責事項
本稿で引用されている専門家や組織の見解と意見は、あくまでも各自のものであり、必ずしも属する機関や協会、またディーエムソリューション株式会社の意見を代表するものではありません。
本記事に記載されている情報は、他の専門家によるアドバイスとは異なる可能性があります。特定の健康上の懸念がある場合は、個別事象の専門家に直接ご相談ください。

検討リスト: 0 件
開く
全クリア
TOP