水素水が記憶力の低下やボケ防止に役立つ【藤田紘一郎先生の水で健やかVOL.24】

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人は、記憶力低下から自分の老化を悟るものです。

「あの女優の名前、なんだったかな。ほらあれ、あの映画に出ていたあの人だよ」

といったことが、40歳を過ぎると多くなってきます。

「前日に食べたものを思い出せないのは、記憶力低下の『軽症』。食べたことも覚えていないのは『重症』」ともよく言われます。

コップ1杯の水で記憶力や集中力が大幅UP!

ある研究では、知的作業に入る前にコップ3杯程度の水を飲むと、脳の反応時間が明らかに早くなることが確認されています。また、コップ一杯の水を飲むと、子どもたちの集中力や記憶力が高まることもわかっています。

その理由は、水を飲むことによって、脳の血液の流れがよくなることや、胃腸が活発に動くようになり副交感神経が刺激されることなどで、記憶力や思考力が向上するからです。

記憶力や集中力を高めたいときには、コップ一杯の水を飲むことです。休憩時、脳を休めたいときにも、コップ一杯の水を飲みましょう。こうするだけで、仕事や学習の作業効率は高まるはずです。このように脳や腸の働きは水にとても影響を受けやすいことを知っておくと、水を飲む機会が増えると思います。

水素水が活性酸素を減らす

最近、「記憶力に関与する水」としてにわかに注目を集めている水があります。それは、水素水です。水素水には、アルツハイマー病などの認知の予防と改善に効果があるのではないかと、期待が高まっているのです。

認知症は、神経細胞が変性する病気です。神経細胞を変性させてしまうのは、脳に蓄積した活性酸素です。

認知症の代表的な病気には、アルツハイマー病と脳血管性認知症があります。アルツハイマー型認知症の原因はいまだはっきりとはされていませんが、脳の脂質が酸化されてできるβアミロイドと呼ばれるシミのようなものが多くみられることから、原因として活性酸素が有力視されています。

脳血管性認知症の原因は、動脈硬化です。動脈硬化というと、コレステロールや中性脂肪などの脂質が危険視されますが、実は直接の原因は異なります。活性酸素が血管内の脂質を酸化すると、過酸化脂質という毒性の強い物質が出来上がります。この過酸化脂質が血管の劣化を引き起こし、動脈硬化を促進させるのです。動脈硬化が悪化して、脳の血管が詰まれば脳梗塞、破ければ脳出血が生じます。その後遺症として起こるのが、脳血管性認知症です。

ですから、認知症を防ぐには、脳内の活性酸素を減らすことが先決です。水素には、酸化されたものを元に戻す還元力があります。水素と酸素が結びつけば水になります。水素が体内に入って活性酸素と結びつけば、これを無毒化できるのです。

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この理論によって人工的に作られたのが、水素水です。東邦大学の石神昭人博士と東京都総合研究所などの研究では、水素水がマウスの脳にたまっていた活性酸素の量を減らすと示されました。水素水を与えたグループは、普通の水を与えたグループに比べて、活性酸素の量を減らすと示されました。水素水を与えたグループは、普通の水を与えたグループに比べて、活性酸素の量が平均27ポイントも少なかったのです。

日本医科大学の太田成男教授らの研究でも、水素水が脳の健康を高めることが明らかにされています。この研究では、ストレスを加えたマウスに水素水を与えたところ、マウスの記憶力の低下が半減したのです。記憶力をつかさどるのは、脳の海馬と呼ばれる部分です。ストレスを加えたマウスの海馬には、変性した細胞が蓄積していました。ところが、水素水を与えると、変性細胞が減っていることが観察されたのです。

今後、アルツハイマー病や動脈硬化の予防のため、水素水は大いに活用されていくことでしょう。

ただし、人工的に製造した水素水は、開栓すると水素が抜けやすいという難点があります。そのため、栓を開けたらすみやかに飲む必要があります。

また、水素水の作り方には、「膜溶解法」「水素吸蔵ゼオライト法」「マイクロナノバブル法」「電解水素法」などの方法があります。水素を含有させるために、どの方法が良いのかは、今後の研究が待たれるところです。

アルカリ性の非加熱天然水も高い還元力を発揮!

人工的な水素水でなくても、天然の還元水もあります。活性酸素を消失させる作用のある水です。それはアルカリ性の非加熱の天然水です。

私がしっている水の中で、高い還元力を示したものの一つは、愛媛県の四国カルストの天然水です。松山から車で2時間半、高知県との県境に接する海抜1500mの大川嶺を主峰とするこの地域は、私が訪ねたときには真っ白な雪で美しく覆われていました。ここの水は、青色の緑泥片岩と赤色の蛇紋岩が鍾乳石に溶け込んでさざれ石となった岩の間から勢いよく湧き出しています。カルシウムやマグネシウムのほか、シリカやバナジウム、サルフェートも含むこの水は硬度106・6㎎/ℓの中硬水です。そして、8.0のアルカリ性の水なのです。調べてみると、還元力にとても優れた水であることがわかりました。

アルカリ性の非加熱の天然水や水素水を飲むことは、脳を健康にし、認知症を予防するうえでも大事なことなのです。

これからの社会で、認知症やアルツハイマー病の克服は、人類が求められている大きなテーマと言えるでしょう。医療の進歩や医学の発展によって、人は長生きを可能にし、高齢化社会を生き抜くようになってきているのですが、単に長生きをするだけでは、人間としての「生の尊厳」は保(たも)てません。また、認知症やアルツハイマー病にかかり、アイデンティテイを失いながら生きることに納得できない人もたくさんいます。死ぬまで、自分の納得のいく生活をするうえで、水素水、アルカリ性の非加熱天然水は人間らしさを保つ「命の水」になるのです。

ウォーターレシピ:水素水、非加熱アルカリ性天然水、飲み方:頭を使う前後コップ1杯

藤田先生のウォーターレシピ

【水】認知症など記憶障害の予防:水素水、非加熱アルカリ性天然水

【飲み方】頭を使う前後にコップ1杯

 

藤田 紘一郎

東京医科歯科大学名誉教授

 

著者紹介

藤田紘一郎

藤田紘一郎 (ふじたこういちろう)1939年、旧満州生まれ、東京医科歯科大学卒。東京大学医学部系大学院修了、医学博士。
金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学教授を経て、現在、東京医科歯科大学名誉教授。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。

1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で、小泉賞を授与。
2000年、ヒトATLウイルス伝染経路などの研究で日本文化振興会・社会文化功労賞、国際文化栄誉章を受賞。

主な近著に、『50歳からは炭水化物をやめなさい』(大和書房)『脳はバカ、腸はかしこい』(35館)、
『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』『人の命は腸が9割』(ワニブックス【PLUS】新書)などがある。

 

 

 

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