温泉水で病を治療!?「テルマリズム」って何?

温泉水で病を治療!?「テルマリズム」って何?

温泉は、温かいお湯に漬かって身体や気持ちをリラックスさせるためのものとして古くから日本人に愛されています。温泉によっては肩こりや腰痛に効く、さらには美容にも良いと言われているので、休日にゆっくり温泉に入るのが趣味だという方も多いのではないでしょうか。

フランスでも日本と同じように健康や美容のために温泉が利用されています。古くから「テルマリズム」の名前で親しまれ、さまざまな病の治療や、健康維持、美容のために用いられているようです。今回はそんな「テルマリズム」についてご紹介していきます。

 

テルマリズムとはフランス流の温泉療法

フランス人は昔から、美容や健康のために水を使った独自の療法を編み出してきました。その一つが「テルマリズム」です。

これは、「天然のミネラルウォーターである温泉水の力を利用し、健康体へと導いたり肌にうるおいを与えたりして全身をケアする」というフランス流の温泉療法。

皮膚病・糖尿病・痛風・切り傷・やけど・リウマチ・呼吸器系疾患など、非常に多くの病気の治療に効果があるとされてきたようです。

 

テルマリズムは医療行為にあたる

テルマリズムは病院と同じように医療行為にあたる治療法のため、フランスでは健康保険が適用されます。

治療は、「テルマリズムセンター」と呼ばれる医療施設に1~3週間滞在して行われ、治療費やその施設までの交通費は全て支給されます。ただし、宿泊費は自己負担となるようです。

テルマリズムが医療保険の範囲内として認められるのは、年間連続3週間まで。施設によっては、週末のみ、または、日帰りで治療が受けられるところも多いです。そのほかにも、美容のためのプランや、医師の診察を必要としないリラックスプランといったものを実施しているところも多数あるようです。

 

テルマリズムセンターはフランス国内に100カ所以上存在

テルマリズムセンターが併設された温泉療養地は、フランス国内におよそ100カ所以上存在しています。リウマチや耳鼻・呼吸器系疾患の治療を得意としていたり、肌に悩みを抱える方々が世界各国から訪れるほど皮膚のケアに特化していたりなど、施設ごとに特徴があるようです。

施設にはリハビリテーションや疾病治療などの専門医が常駐しています。医師の診断やアドバイスのもと、入浴や水中運動、温泉泥を塗布するなど、患者さんの症状に最適なメニューが提案されています。

中でも、フランスの中央部にあるヴィジーのテルマリズムセンターは、治療施設のほかに飲泉施設も充実。この地で取れるミネラルウォーターの「ウィジーセレスタン」は、美容に効果的な水として世界中から人気を集めているようです。

 

飲むだけで病が治る!?温泉水の効果とは

フランスに限らず、ヨーロッパでは温泉は飲むためのもの(飲泉)として日常的に親しまれています。テルマリズムでも、病の治療に非常に有効な方法として取り入れられているようです。飲み水によって得られる効果は、温泉水に含まれている成分によって異なり、「胃腸環境の改善」「便秘解消」「安眠効果」といったものがあります。

例えば、飲み過ぎ・食べ過ぎで胃腸の働きが悪化している時は「炭酸水素塩泉」や「アルカリ性単純温泉」が効果的だと言われています。「最近睡眠の質が悪いな・・・」と感じている方は、精神を落ち着かせる働きを持つ「硫酸塩泉」を飲むと良いそうです。

 

日本でも飲泉できる施設がある?

日本国内でも、群馬県の「伊香保露天風呂」や、埼玉県の「秩父温泉満願の湯」など、飲泉できる温泉施設がいくつか存在します。

「飲み水をしてみたいけど、海外に行くのは難しい・・・」という方は、近場にある飲泉可能な温泉に足を運んでみてくださいね。最近では、ペットボトルに入って販売している温泉水もあるので、ネットの通販サイトを利用して購入するのも一つの手です。

 

おわりに

「テルマリズム」とは、温泉水を利用した、フランスの伝統的な温泉治療法。リウマチや皮膚病など、非常に多くの病に有効であり、フランスでは医療行為の一つとして認められています。中でも飲泉による効果は大きく、ヨーロッパでは、日常的に温泉水を飲んでいる方も多いそうです。

温泉に漬かるのも良いですが、たまにはヨーロッパにならって「飲泉」を体験してはいかがでしょうか。温泉水は天然のミネラルウォーターでもあるため、普段はウォーターサーバーの天然水を飲んで、健康維持や美容効果を狙ってみるのも良いかもしれませんね。

 

 

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