「健康のために水を飲もう運動」で考える水分補給の大切さ

「健康のために水を飲もう運動」で考える水分補給の大切さ

厚生労働省が推奨している「健康のために水を飲もう運動」をご存じですか?

成人ならば大人の約60%以上が水分でできており、乳幼児は約80%以上が水でできています。体のほとんどを占める水分が不足すると、どんな健康被害を及ぼすのでしょうか。いつまでも健康でいられるように、水分補給の大切さを改めて確認しておきましょう。

まさか自分が…ということにならないよう、こまめな水分補給が必要ですよ!

「健康のために水を飲もう運動」とは

「健康のために水を飲もう運動」とは、“目覚めの一杯、寝る前の一杯”・“しっかり水分、元気な毎日”というキャッチコピーで、水をこまめに飲むことを呼びかけている運動です。

私たちは、季節を問わず汗をかくことや排せつにより水分が失われていきます。その水分を補うためにも、1日の中でこまめに水分を補給することが大切なのです。「健康のために水を飲もう運動」は、水分不足によることで引き起こる可能性のあるさまざまな健康被害を例に挙げて、国民に危機管理を呼びかけています。

この運動で厚生労働省は、「寝る前、起床時、スポーツや入浴中などはもちろん、喉が渇く前の水分摂取が重要」だということを強く提唱。“喉が渇く前に摂取する”、この部分は大人も子どもも改めて認識を強めたいところです。

「健康のために水を飲もう運動」の目的

水分補給は日常生活の中で自然と行われていることではありますが、厚生労働省があえて運動として国民に呼びかけているのには目的があります。

こまめに水を飲む習慣を定着させる

例えば1日に2L以上の水を摂取しなければいけないとすると、その2Lを1日かけてこまめに摂取することが大事ということを言っています。

朝起き抜けに2Lの水を一気に摂取するのでは、体に十分に水分が吸収されず排せつされてしまう可能性が大きいためです。しっかりと水分を補給するためには、こまめな摂取が重要となってきます。

ペットボトルの水を一口二口含むだけでもいいのです。1日の中で、水分を取り続ける習慣を定着させていきましょう。自ら水分を摂取できない乳幼児や小さな子どもは、親がしっかりと管理することが大切です。

水分の摂取について正しい知識を身につける

“運動中は水分を取らない”という認識の方は意外にも驚くほどに多く、こうした間違った認識により水分不足が招く危険な状態に陥るケースが多発しています。

そのひとつとして熱中症がとても身近ではないでしょうか。運動中は発汗により大量の水分が消費されていきます。汗をかきづらい季節でも、こまめな水分補給が大切なのです。

ホットヨガやフィットネスなどの美容・健康ブーム高まる中で、汗をかくことがデトックスになるとして、体の毒素を排出するために水分の補給を控えるという方も多いでしょう。体の毒素を排出するためには新しい水分をどんどん補給する必要があります。体内がカラカラになってしまっては美容・健康効果は薄れてしまう可能性もありますよ。

運動時は特に失われやすい水分をしっかり補給していくことが、運動パフォーマンスを高める方法のひとつでもあります。

水道などの身近な水の大切さを再認識

水道は私たちにとって、とても身近な水源です。

もしかしたら“水道の水は汚れている”というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし日本国内における水道の水質基準はとても厳しく、市販のミネラルウォーターよりも厳しい基準が設けられていることをご存じでしょうか。

塩素など、体にあまり良くないイメージを持たれやすい成分も、水質をクリーンにするために必要な量しか含まれておらず、体には害を及ぼさない数値なのです。厚生労働省は「健康のために水を飲もう運動」を通して、国民にもっと水道を身近に感じてもらうことも目的のひとつとしています。

水分補給の大切さ!水分不足により迫る“危険”とは

厚生労働省が実践する「健康のために水を飲もう運動」は、前章で挙げた三つの目的達成以外にも運動を促進する訳があるのです。

目的を達成した結果、水分不足により迫り来る危険を回避できるとしています。改めて水分補給の大切さを実感するためにも知っておきたい、水分不足が引き起こす危険とは何か、ご紹介します。

熱中症

スポーツ時や炎天下で過ごした際、発汗により血液中の水分が減少し、脱水症状を引き起こします。

その際に十分な水分補給を行わないと、血液が濃縮してしまい、酸素や栄養素などの運搬を含む血液の循環機能に支障をきたします。そして体温調節もうまくできなくなり熱中症を引き起こすのです。

熱中症の症状は「熱疲労」・「熱けいれん」・「熱射病」の3種。熱中症の自覚が出てくる倦怠(けんたい)感やめまい、失神などの初期症状は熱疲労の段階です。

最も重症なのは熱射病の症状で、体温の急上昇による中枢神経障害と臓器障害の合併により危険な状態に陥ることもあります。こうした症状を回避するためにはまず水分補給が欠かせません。しっかりと水分を補給し、脱水症状を防がなければなりませんね。

また、気温の高いところで長時間運動をする、出歩くような場合はこまめに日陰で休息するなどの熱対策も必要です。

脳梗塞

脳梗塞は日本人の死亡原因の中でも多くを占める疾患です。

特に夜間、就寝時による脱水症状が原因で引き起こしやすいとされています。夏場は水分不足、冬場は運動不足により脳血管が閉塞(へいそく)または狭窄(きょうさく)することで、脳に栄養がいかなくなり重い症状を引き起こすのです。

私たちは寝ている間も発汗していますが、その間水分をこまめに補給するのは難しいですよね。そのため、寝る前の一杯は重い症状を回避するためにも、とても重要な水分補給なのです。

心筋梗塞

脳梗塞と同様、死亡原因の多くを占める疾患のひとつです。

こちらも脱水症状により招かれやすい疾患であります。原因は冠動脈の血液量が下がること。心臓が虚血状態に陥り壊死(えし)、もしくは壊死(えし)に近い状態になってしまうのです。

また、急性心筋梗塞の発症は国内でとても多く、少しの脱水症状を見逃さないことがまず大事です。脱水症状になってからでは一歩遅く、喉が渇く前の水分補給が重要となってきます。

健康を守るための水分摂取の仕方

就寝時、起床時、運動前中後、入浴前後、飲酒前中後、カフェイン飲料摂取時などに水分補給を行います。

できれば塩分や糖分の含まれないお茶や水が望ましいです。塩分や糖分は水分の吸収速度を遅くしますので、水分補給にはミネラルウォーターや水道水がいいでしょう。また、アルコールやカフェイン飲料は利尿作用があるため、水分は排せつする効果のほうが強く、水分補給にはあまりおすすめできません。アルコールやカフェイン飲料を摂取する際は、同時に水を取るといいでしょう。

厚生労働省はほとんどの人が1日に必要な水分量を摂取できていないとして、1日にあと2杯、コップで水を飲むよう推奨しています。食事から摂取できる水分とは別に、積極的に水道水やミネラルウォーターを摂取していきましょう。

おわりに

「喉が渇いた!」と感じるときにはすでに脱水症状が進んでいます。重症になる前に、“喉が渇く前に”水分を補給しましょう。

積極的に水分補給ができるように、自宅にウォーターサーバーを設置してもいいですね。また、市販の天然水や、水道水が原水となったRO水なども活用しながら、こまめな水分補給を心がけましょう。水分補給は、自分の健康や命を守る大切なものです。

改めて水分補給への認識を高めていってくださいね。

 

 

検討リスト: 0 件
開く
全クリア
TOP