胃腸の改善に効く?アルカリイオン水がもたらす効果・効能

胃腸の改善に効く?アルカリイオン水がもたらす効果・効能

「健康」は、私たちにとって大きな関心事のうちの一つです。そのため、私たちは水に気を配り、食事に気を配り、薬に気を配ります。こうしていくなかで、さまざまなサプリメントや体によい効果があると言われる飲食物が生み出されていったのかもしれません。

今回はそのなかから、「アルカリイオン」について取り上げましょう。これにはどのような効果があるのでしょうか。そしてそれは本当に立証された「効果」なのでしょうか。

 

アルカリイオン水とはそもそもどんなものなの?

アルカリイオン水は、しばしば「水素水」と混同して語られます。しかしこの2つは、非常に似たものではありますが、厳密に分けようとすると、「異なるものだ」と解釈するのが妥当だと言えます。

もう少し詳しく言うと、アルカリイオン水は、水素水の一種です。水素水はアルカリイオン水を含むさまざまな水の総称として使われています。この違いは、アルカリイオン水の製造方法を知ることではっきりと分かるようになります。

水は、「水素」と「酸素」によって成り立っています。これは中学校の授業で習ったのではないでしょうか。

通常の状態の水に対して、電圧をかけると水は電気分解されて「酸素を豊富に持ったもの」と「水素を豊富に持ったもの」の2つに分かれます。

アルカリイオン水は、後者の「水素を豊富に持ったもの」に分類されたものです。

対して「水素水」と呼ばれるものは、必ずしもこのような工程を必要としません。電気分解をすることは必須条件ではなく、後から水素パウダーなどを入れても、それは「水素水」と呼ばれるからです。

 

アルカリイオン水は厚生労働省に認められたもの~賛成派の意見とは

さて、この「アルカリイオン水」ですが、これはさまざまな人がさまざまな意見を寄せています。ここではまずは「賛成派」の意見を取り上げましょう。

アルカリイオン水の効能については、さまざまな人が研究結果を出しています。厚生労働省では、1993年から2004年までの研究によって、アルカリイオン水による胃腸の不調が改善された、という結果が出ています。

これはさまざまなところで同じような研究がなされています。

また、アルカリイオン水を使った水で育てたラットは、腸内の異常発酵が抑えられたり、胃の粘膜の調子が悪くなるのを防げたりした、という研究結果が発表されています。

これらは非常に厳密な態勢で行われた実験であり、これをもって、「アルカリイオン水は胃腸の不快症状を和らげたり、下痢を防止したりする効能が認められる」と言われるようになりました。

ただ、「その改善はあくまで軽度のもの」「大勢の人が同じように使えるかどうかはまだ研究途上」「そもそも1回だけの摂取ではあまり意味がなく、しばらく続けて飲まなければいけない」などの注意点も指摘されています。

 

「意味などない!」と断言する専門家もいます~反対派の意見について

これらの研究結果が出されている一方で、その有用性を否定する意見もあります。

医師のなかには、「そもそも人間の体は、定められたpH値によって微調整されている。胃腸はこれの調整に関わることはない。アルカリイオン水を飲んだからといって、それで左右されることはない」とする意見を述べる人もいます。

加えて、NPOのなかにも、「アルカリイオン水には医学的な効果はよくわかっていない。特別体に働きかける、と考えるのは時期尚早だ」として警鐘を鳴らすところもあります。

また、アルカリイオン水は水素水の一種だ、としましたが、国立健康・栄養研究所において、「水素水にはしっかりしたデータがない」という発表がなされています。

このようなことをあわせて考えていけば、「アルカリイオン水にも効果がないのではないか」という意見も一理あるように思われます。

この2つのうちのどちらが正しく、どちらが間違っているのかを断定するのは、決して簡単なことではありません。上でも述べたように、アルカリイオン水や水素水の有用性に関しては、専門家や研究家、医師の間でも見解が分かれているからです。アルカリイオン水を熱心に支持する医師もいれば、アルカリイオン水の効能を全面的に否定する医師もいます。

このため、この記事では、「どちらの意見が正しい」と言い切ることはしません。ただ、いずれの意見に添うにせよ、アルカリイオン水の研究はまだまだ途中である、ということは言えるでしょう。

 

おわりに

アルカリイオン水は、水素水の一種だと解釈できます。ただしその有用性については、支持する人と真っ向から否定する人の2つに分かれます。どちらも根拠があることですから、どちらの意見を支持するかを判断することは、決して容易ではありません。

アルカリイオン水の研究は長く続けられていますが、それでもわかっていないことはたくさんあります。これからの研究が俟たれます。

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