有名な地酒と名水地の関係~南阿蘇~

有名な地酒と名水地の関係~南阿蘇~

熊本県にある「南阿蘇」は、日本屈指の名水地のうちの一つとしてよく知られています。世界でも有数の、非常に大きなカルデラを持ち、その周辺(特に南部)では自然の湧き水もたくさん出ています。この「湧き水」は全国各地で販売されており、人気です。

そして、よい水のあるところにはよいお酒があるもの。ここでは南阿蘇の人気の地酒を紹介します。

 

255年の歴史を持つ「山村酒造合名会社」

長い歴史を持った酒造は数あれど、山村酒造合名会社はそのなかでもとても長い歴史を持っている酒造会社だと言えます。その創立はなんと1762年。255年もの間受け継がれてきた酒造なのです。現在の酒造自体は1860年に新しく創立されたものではありますが、こちらから換算しても157年の歴史を積み重ねてきた、ということになります。私たちが誰も生きていないころから、阿蘇の酒造として、ずっとお酒を造り続けてきたわけです。

この山村酒造合名会社を語るうえで外すことのできないお酒があります。それが「阿蘇の酒れいざん」です。この「れいざん」は、もちろん「霊山」からきています。山村酒造合名会社の代名詞とも言えるものであり、「本格焼酎」を除くすべての商品(吟醸酒・純米酒・原酒・本醸造酒・普通酒・にごり酒・300シリーズ・プレミアム・ギフト/「イベントチケット」は除外とします)に、この「れいざん」という名前を冠した商品が存在します。

ただし、吟醸酒などは売り切れてしまうこともあるので、見かけたらすぐに買いましょう。

純米酒である「れいざん」は、1800ミリリットルで2500円程度とお手頃な値段です。静かな香りや優しい味、そして適度な辛味が特徴のお酒です。主張は強くないものの、さまざまな料理に合わせやすく、料理のパートナーとして大活躍してくれることでしょう。阿蘇に育まれた水によってつくられたこのお酒は、誰にでも飲みやすいお酒であると言えます。冷やしたりぬるかんにしたりして楽しむのがよいでしょう。

山村酒造合名会社では、「300シリーズ」として、小さな瓶でもお酒を打ち出しています。4種類のなかから選ぶことができ、値段も432円から540円とお手頃。容量が少ないことをメリットとして、飲み比べをするのも楽しそうですね。また、それほどお酒が強くない人の「トライアル」としても使えるでしょう。

 

焼酎の蔵元、「本格焼酎高千穂」

「地酒」というと、多くの人は「日本酒」を思い浮かべるかもしれません。確かに日本酒もとてもおいしいものですが、ほかの選択肢として、「焼酎」があることも忘れてはいけないでしょう。

「本格焼酎高千穂」は、そんな「焼酎」を扱う蔵元です。110年の歴史を持っており、時間をかけて技術を磨いてきました。

実は、本格焼酎高千穂の所在地は宮崎県であり、南阿蘇を有する熊本県ではありません。しかし本格焼酎高千穂では、「おいしい水こそよい焼酎を作る」という理念のもと、40カ所近くの水源をサンプリングし、その結果として南阿蘇の水を使うことになったという経緯があります。宮崎県の気候と南阿蘇の水、両方に育まれる本格焼酎高千穂の焼酎は、そういう意味では、「南阿蘇の地酒」であり、「宮崎県の地酒」とも言えるのかもしれません。

南阿蘇と宮崎県、両方のハイブリッドとして育つ本格焼酎高千穂のラインアップは多彩です。ただ、その中心となるのは、やはり「むぎ焼酎」でしょう。特にそのなかでもよく取り上げられているのが、「高千穂 零(れい)」と呼ばれるむぎ焼酎。本格焼酎高千穂がもっとも大きく取り上げている商品でもあります。

比較的さっぱりした飲み心地であり、飲みやすさが特徴です。また、まったりとした優しい味に仕上がっており、口触りもよく、むぎ焼酎にそれほど慣れていない人であっても飲みやすいという特徴があります。

黒いボトルに黒いラベルという、非常にインパクトがあるデザインをしており、2014年のグッドデザイン賞も授与されています。また、さまざまな酒類コンクールで、1位を総なめにしている実力派でもあります。

もう一つ紹介したいのが、紫いもで作る「紫龍」というもの。こちらは特別な紫いもである「頴娃紫(えいむらさき)」を使って造るお酒であり、非常に上品な味に仕上がっています。目の覚めるような紫色のボトルも鮮やか。

期間限定の商品であり、毎年11月から販売が開始されます。2777本(年間)しか販売されないものなので、気になったのならばすぐに購入することをおすすめします。

 

おわりに

「おいしい水のあるところにおいしいお酒あり」ということで、ウォーターサーバーの水としても人気の「南阿蘇」の二つの酒造メーカーを取り上げてみました。一口に「地酒」といっても、その方向性はさまざまであり、酒造独自の独自色も打ち出しています。

個人的には、紫いもで作った「紫龍」がおもしろいな、と思っています。季節限定商品ということもありますが、何よりも、紫いもで造ったお酒というのはあまりみませんからね。

 

 

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