温泉水が飲める日本の温泉スポット特集~中国・四国編~

温泉水が飲める日本の温泉スポット特集~中国・四国編~

美しい景観をたたえる安芸の宮島などがみられる中国地方。みかんやうどんで有名な四国など、中国・四国地方はとてもおもしろく、バラエティーに富んだ観光地があります。

そして、人が集まるところには、必ずといっていいほど「温泉」があります。むしろ、温泉があるからこそ人が集まるというところもあるのかもしれません。ここでは、中国・四国地方の温泉水が飲める温泉について取り上げましょう。

 

850年以上の歴史がある「三朝温泉」

「三朝温泉」と書かれていて、これをきちんと間違わずに読める、という人はあまりいないのではないでしょうか。

実はこれは「みささおんせん」と呼びます。名前の由来はいくつかありますが、「温泉に入って、朝を3回迎えれば病が消える」という説がもっとも一般的でしょう。

日本で有数の砂丘を持つ鳥取県にある温泉で、今から850年ほど前に、1人の侍によって見つけられたと言われています。

大久保馬之祐という侍は、白い毛並みを持つオオカミを見つけました。侍であった彼は弓をとり、その美しいオオカミを射貫こうとします。しかし考えを改めて弓をおき、そのオオカミを逃がしました。

そうしたところ、その晩、彼の夢には菩薩(ぼさつ)さまが現れたのです。菩薩(ぼさつ)さまは、大久保の情け深い行動への礼として、この三朝温泉のことを教えたのだそうです。

三朝温泉のところには、今も大久保の像と白いオオカミの像が建てられています。少し心温まるエピソードですね。ちなみにこれがあった時期というのは正確にわかっており、1164年のことだそうです。

この三朝温泉は、豊富なラドンを含んだ温泉として知られています。それによって、気管支炎(慢性のものにも効果があるとされています)や関節に関係する病気、アトピーや冷え性を改善できると考えられています。また、美肌効果が望める温泉であること、婦人病にも効果があると言われていることから、女性にとっては特にありがたい温泉だと言えるでしょう。

三朝温泉は、「体をすべて浸す」という従来の温泉のかたちだけでなく、足湯や飲泉も積極的に取り扱っています。そのどれもが心地よいものとして知られていますが、ラドンによる効能は、「飲泉」というかたちであってもきちんと効果を発揮すると考えられています。

 

ここも白い動物由来の温泉! 山口県の「湯田温泉」

名前も温泉郷にぴったりな「湯田温泉」は、山口県にある温泉です。この温泉は、今から800年以上前の文献にすでに記述されています。ただ、「文字で記録された」というのが800年ほど前ですから、実際にはその前から存在していると考えるのが妥当でしょう。

この湯田温泉は、白い1匹のキツネによって発見されたと言われています。傷を負ってしまった白いキツネが、この温泉に漬かっていたところ、その傷が癒えたのだということです。これを発見した人間によって、湯田温泉は広く知られるようになります。

このエピソードは現在も「白狐(びゃっこ)伝説」として残っています。このためか、湯田温泉の付近では、白いキツネをモチーフにしたものがいくつも見られるのだとか。ちなみに、「湯田ゆう太・ゆう子」という、白いキツネのゆるキャラもいます。

この湯田温泉は山口県にありますが、鳥取県の「白いオオカミ」と同じく、「白い動物」が温泉の発見に関わっているという共通点があります。これはなかなか面白いことなのではないでしょうか。

この湯田温泉は、薄幸早世の天才詩人「中原中也」、自由律俳句で有名な「種田山頭火」など、著名な文化人に愛されてきました。長い歴史のなかで育まれた湯田の湯は、当時の文化人にとっても、かけがえのない癒やしだったことでしょう。

湯田温泉は、アルカリ性の単純温泉です。打ち身によくきき、筋肉痛や五十肩にも効果を示すと言われています。また、健康増進の効果や疲労回復の効果も見込めます。なかなか人には相談ができない、しかし悩みを抱える人にとってはかなり深刻な「痔(じ)」に対しても有用に働きかけます。肌が滑らかになるということで、女性のファンも多い温泉です。

足湯や飲泉場もそこかしこに設けられています。比較的飲みやすい味をしており、優しい味わいなのが特徴です。面白いことに、ここでは、先にふれたゆるキャラである「ゆう太」をプリントしたぐい飲みを飲泉用の器として販売しています。運気アップが見込める! という触れ込みですから、せっかくなので、これで飲んでみてはいかがでしょうか。

 

おわりに

両方とも「白い動物」が発見に関わっている、ということで、三朝温泉と湯田温泉をとりあげてみました。昔から白い動物は神様の遣いと考えられていたのかもしれません。

飲泉や足湯を積極的に取り扱っている温泉場ですから、気軽な気持ちで行けるのも高ポイントです。その気になれば、足湯や飲泉だけを楽しむということもできそうです。愛らしいキツネやオオカミのモチーフにも触れられるため、女子旅としても人気が高そうですね。

 

 

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