温泉水が飲める日本の温泉スポット特集~近畿編~

温泉水が飲める日本の温泉スポット特集~近畿編~

日本には数多くの温泉があります。温泉がない地方はほとんどない、とさえ言えるでしょう。そのように、数多くの温泉に恵まれている日本のなかから、いくつかの温泉水が飲める有名な温泉を地方別にあげていきたいと思います。

今回取り上げるのは、近畿地方です。そのなかでも有名な、「有馬温泉」と「城崎温泉」について見ていきましょう。

 

はるか大昔、神様が発見したと言われている有馬温泉

温泉の多くは、長い年月と歴史に育まれているものです。そのなかでも有馬温泉は非常に特徴的です。

その伝説は、はるか大昔、神様のいた時代にまでさかのぼると言われています。神様であった大已貴命(オオムチノミコト)と少彦名命(スクナヒコノミコト)がこの温泉を発見したと考えられています。傷ついたカラスがここの温泉のお湯を使ったところ、その傷が癒えた……というところから、そのいわれが始まっています。

ちなみにこのカラス、現在も伝承として有馬温泉に受け継がれています。

ただ、実際に有馬温泉が広く認知されるようになったのは、やはり「人の世」になってからです。600年前後の天皇がこの有馬温泉を巡ったことから、知名度があがったと言われています。これに関しては記述にも残っており、たしかな「記録」だと考えられています。

このように、有馬温泉は非常に長い歴史と、それにまつわるさまざまなエピソードを持っているのです。「日本で一番古い温泉だ」という看板を掲げていることは、それの証だとも言えるでしょう。ちなみに現在は、環境省の打ち出した「療養泉の成分」全九つのうち、七つをこの有馬温泉が持っていることでも有名です。

その効果や効能は折り紙付きです。有馬温泉は、さらに「金泉」「銀泉(二酸化炭素を含むもの)」「銀泉(ラドン)」の三つに大別されますが、一つ目は冷え性の改善や関節痛の軽減、皮ふにできる湿疹の改善に役立ちます。

二つめの方は、高血圧に効果的であり、また食欲を増してくれると言われているので夏バテの季節にぴったりです。最後のものはなかなか面白く、「ガスを吸うことで効果を得る」というもの。リウマチなどに効果があり、ぜんそくの症状軽減にも役立つと言われています。

この有馬温泉ですが、温泉を飲むことも可能です。もちろん、事前に「飲めるものかどうか」を確認することは必要ですが、体の内側からも効果を得られるのです。

飲泉場のなかでも特徴的なのが「太閤(たいこう)泉」と呼ばれるもの。実はこれは長く、「枯れてしまった場所」として認知されていました。しかし大きな傷跡を残した阪神・淡路大震災の後に、枯れていた水が復活したと記録されています。

 

もう一つ、神戸から~城崎温泉の歴史とは

「神戸市」は、近畿地方における非常に重要な都市ですが、この神戸市擁する兵庫県は数多くの名湯を抱えていることでも知られています。上であげた「有馬温泉」も、これからお話しする「城崎温泉」も、両方とも兵庫県にあります。

城崎温泉の場合、「どの時代を祖とするか」によって、歴史は変わってきます。ただ、630年前後に即位していた天皇が、この城崎温泉を発見した、という説をとるのが一般的かもしれません。彼は、傷を負ったコウノトリによってこの場所を知ったのだということです。有馬温泉がカラスに発見された温泉であるのなら、城崎温泉はコウノトリによって発見された温泉だと言えるでしょう。

それから100年ほどたった後、1人の僧侶が、病に苦しむ人々を助けるために深い祈りをささげました。そのときに、この城崎温泉のことを教えられたと言われています。それによって、この城崎温泉が注目されるようになったと考えられています。

この城崎温泉の効能について見ていきましょう。城崎温泉は、神経痛などの改善に役立つと言われています。また、消化器官の病に対しても効果的にアプローチしていくことができます。ほかの温泉でもよく掲げている「疲労回復効果」もまた、この温泉に期待できるものです。

この城崎温泉ですが、少ないながらに「飲泉場」も用意されています。「玉橋飲泉場」などが有名であり、慢性的な消化器官のトラブル、また便秘に対して効能があると信じられています。おなかの調子があまりよくない人などは、城崎温泉の力を借りてみてもよいのではないでしょうか。

 

おわりに

阪神淡路大震災や北但大震災(大正14年)に起こった大きな地震を乗り越え、現在もその歴史を刻み続ける「有馬温泉」と「城崎温泉」は、とても特徴的なエピソードを持っている温泉だと言えます。同じ兵庫県に存在するこの二つの温泉が、同じように「鳥」によってその場所が教えられた・・・・・・というのは、なかなか面白いお話なのではないでしょうか。

胃腸の弱い人などに効果を示す温泉と言われている城崎温泉、温泉によって効能がかわる有馬温泉……。どちらに足を運ぶかは判断が分かれるところですが、兵庫県を観光しつつ、温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

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