温泉水が飲める日本の温泉スポット特集~九州編~

温泉水が飲める日本の温泉スポット特集~九州編~

温泉水が飲める日本の温泉スポットを、地域別にみてきました。最後に、温泉水の飲める九州(沖縄)地方の温泉について見ていきましょう。

九州や沖縄にはどんな温泉があるのか、その歴史はどうなっているのか、そしてその効能はどうなのか……。それについて丁寧に取り上げていきます。今回ピックアップするのは、「湯布院温泉」と「別府温泉」です。

 

湯布院、由布院。その歴史について

「ゆふいん」は、「由布院」とも「湯布院」とも記されるものです。どちらが正しいということはなく、ホームページや書籍によってどちらの表記が使われているかは異なります。ただここでは、温泉ということで、「湯布院」の方の表記でお話しましょう。

湯布院が、「温泉地」として広く知られるようになってからは、実はそれほど時間はたっていません。湯布院という温泉郷は昔から知られてはいたものの、それが「保養地」としての確固たる地位を築くようになるには、大正時代の訪れを待たなければならないからです。

温泉郷が現代のような形になったのは、「油屋熊八」という人の力が大きいと言われています。「亀の井ホテルの創始者」といえば、少しわかる人もいるのではないでしょうか。

この人が、湯布院に目をつけました。その美しく静観な景色や温泉を、彼はことの外気に入り、屋敷を建てたと言われています。そして、ホテルの創始者らしく、ここに多くの人を招いたのだそうです。

そこを訪れた人の顔ぶれはそうそうたるものであり、公演なども積極的に行われました。

ただ、このようにして花開いた湯布院の文化も、昭和のはじめのころは、財政難によって苦境に立たされます。しかしさまざまな人間が心と力を合わせて、町を活性化させていきました。歓楽街やゴルフ場などを持つことを許そうとしなかった湯布院は、それ以降も静かな発展を続けていきます。

この湯布院ですが現在も多くのメディアにその効能が取り上げられています。

運動まひや関節痛などの改善に役立つ温泉として知られていますが、それ以外にも、痔(じ)や月経といった人にはなかなか相談しにくい悩みにも効果を示すと言われています。それだけではなく、切り傷ややけどといった外傷にも効果があります。ちょっとしみるかもしれませんが、その効果は認められています。

湯布院の一部では、「飲泉」も認められています。ただ、もちろんきちんと検査を経たものでなければ飲むことはできませんので、注意してください。例えば、「彩岳館というところでは、52・6度の飲泉用の温泉水を提供しています。ミネラル分によって新陳代謝を活性化させると考えられているので、ここを訪れた際は、ぜひ飲んでみたいものです。

 

ここも大分県にあり! 別府温泉の歴史と効能について

大分県は多くの温泉を擁しています。上であげた湯布院も大分県の温泉であり、ここで取り上げる「別府温泉」も大分県の温泉です。

この温泉の由来に関しては、8世紀の初頭に書かれた「伊予国風土記」に記されています。そこには、「今からはるか昔、神々のみ世であったころ、少彦名命(スクナヒコノミコト)と大国主命(オオクニノミコト)が伊予に行った。しかしそこで、少彦名命が病気になってしまう。同行していた大国主命は、別府温泉の温泉水を少彦名命が倒れた道後にまで運んだ。その温泉水によって、少彦名命の病気は治った」とあります。

これが考えられているもっとも古い歴史であるようです。

この「神々の伝承」が、私たち人間のもとに降りてきたのは、今から800年ほど前の鎌倉時代だったと言われています。当時、元寇(げんこう)でけがをしてしまった兵士たちが体と心を休め、傷を癒やすために頼ったのがこの別府温泉だったのだとか。ちなみに、江戸時代に入るころには、すでにおおにぎわいの温泉地となります。

この別府温泉ですが、この温泉には痛みを抑える効果があると言われています。そのため、つらい腰痛などに悩む人にとっておすすめの温泉として挙げられています。その「痛みを軽減する力」は、すでに専門分野の教授たちによって数字化されているほどです。もちろん、「温泉=薬」というわけではありませんが、痛みに苦しむ人にとってはとても頼りになるところだと言えるでしょう。

この別府の温泉水は、「ひょうたん温泉」などで飲むことができます。ここでは温泉水を「縁起の湯」と名付けており、便秘などに効果を示すと言われています。また、慢性的に胃腸を痛めている人にも効果的です。

 

おわりに

大分県は、九州地方のなかでも、非常に温泉がたくさんある県です。そしてその温泉には、さまざまな効能があります。特によくピックアップされるのは、「痛みを抑えられる」というものでしょう。

 

 

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