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RO水だけじゃない!その他三つの純水をご紹介

RO水だけじゃない!その他三つの純水をご紹介

RO水を販売しているウォーターサーバーのキャッチコピーで、「純水」や「超純水」という文字を目にしたことはありませんか?いわゆる不純物などを取り除いた水ですが、純水と言ってもさまざまなタイプが存在していることをご存じでしょうか。

今回はRO水ならびにその他の純水がどういうものかをご紹介したいと思います。

RO水

RO水

RO水とは、通常の浸透圧とは逆の大きな圧力をかけることで逆浸透を起こさせ、水に含まれるさまざまな不純物を取り去ったお水のことです。

RO水は、この逆浸透膜というろ過技術を使用しているのですが、そのろ過膜は0・0001ミクロンという超微細孔のフィルターです。一般の浄水器などでは除去できない発がん性物質や、セシウム・ヨウ素などの放射性物質、さらにはダイオキシン等の環境ホルモンに至るまで、あらゆる物質を取り除けます。

開発された当初は、人工透析や半導体の洗浄用の水として使用されていましたが、現在では主に飲料水として利用されることが多くなりました。

RO水の特徴

RO水は飲用水としての安全性に大変優れています。ですが精製されたばかりのRO水は、さまざまな不純物と共にお水に含まれるミネラル分なども除去されていますから、おいしい水であるかというと正直そうではありません。ですのでウォーターサーバーメーカーから販売されているRO水は、人工的にミネラル分を後から添加しています。

もっとも有名な利用法としては、赤ちゃんが飲む粉ミルクに使用することです。粉ミルクには元々ミネラル分が含まれているため、そこにミネラルの含有量が多い水を使用するのは得策ではありません。赤ちゃんは内蔵機能が未発達なので、多くのミネラルを摂取するとおなかを壊してしまうからです。

イオン交換水

イオン交換水フィルター

一般的に地下や川などからくみ上げられた水は、ろ過や殺菌処理を行うことで不純物を取り除き、われわれが飲んでいる水道水となります。

この場合、私たちが飲料水として飲む分には清澄度などにまったく問題はありませんが、仮に医療現場や半導体の製造工場などで使用される場合には、カルシウムやマグネシウムなどの陽イオン、塩酸などの陰イオンといったものが微量でも含まれていると使用できません。イオン交換水とは、イオン交換樹脂を利用してこれら不純物を取り除かれてできた水の事を表します。

イオン交換水の主な用途

上記でも説明した通り、たとえば半導体機器メーカーの実験に使われる水などは、イオン交換水でないといけません。お水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが残っている状況で実験を行ったりすると、成分の影響から正確な結果が得られないこともあります。

また病院の点滴や注射剤に使用される水も、徹底的に脱イオン化されたイオン交換水が利用されています。高純度の水だけの状態にしたものでなければ、体内になんらかの異常をきたしてしまうかもしれないからです。このようにイオン交換水は、今やわれわれの生活に欠かせないものになっています。

蒸留水

蒸留水

やかんでお湯を沸かした時に出る白い水蒸気。蒸留水とは、この水蒸気を冷却して液体に戻した水のことを指します。

蒸留水は、近年進み続けている水質汚染に対する打開策として、現在注目を集めている水です。私たちが普段利用している水道水は、塩素で殺菌を行い、汚れやウイルスなどもろ過した安全な水ですが、ダイオキシンやトリハロメタンなどの有害物質までは取りのけません。市販のミネラルウォーターでさえも、ホルムアルデヒドなどが混入しているとの調査結果が出ています。

蒸留水が注目されているのは、敷居が決して高くない専用の蒸留水器を利用することで、家庭でも簡単に安全な水が作り出せるという点です。

蒸留水の利用シーン

蒸留水はさまざまな不純物を取り除いた水ですから、味に関しては無味無臭です。ゆえに日常生活での利用用途としては通常の飲料水というよりも、料理水・コンタクトレンズの保存用の水・加湿器の水・植物栽培の水・洗顔の水などに使用するとよいでしょう。

たとえばコンタクトレンズを利用している人は、保存用の洗浄液を逐一購入する必要がありますが、蒸留水は徹底的に雑菌を取り除いた水なので、保存液の代わりに利用することが可能です。加湿器もレジオネラ菌などカビがすぐに繁殖してしまいますから、蒸留水を使用することで安心を得られます。

精製水

精製水

精製水は、水道水に含まれる塩素やミネラルなどの不純物を一切取り除いた水の事を指します。化学的な根拠に基づいた清澄度は、水道水<精製水≦蒸留水<超純水という序列になっています。

精製水は、ドラッグストアなどでも普通に販売されていて、およそ500mlあたり100円前後の価格です。コンタクトレンズの洗浄に使うなどの用途がもっとも有名でしょうか。

また精製水には医療用と工業用のものがあり、医療用精製水は「薬品の溶解水」、「化学分析用水」などに。工業用精製水は「バッテリー補充水」などとして利用されています。

美容にも使える精製水

不純物が取り除かれている精製水は、近年美容目的で利用されることが多くなりました。敏感肌や乾燥肌の人にとっては、たとえ洗顔するという行為だけでも、水道水だと刺激が強いという場合があります。もちろん、お肌が健康な人でも洗顔に精製水を利用するだけで、より美肌になることが期待できます。洗顔だけではなく、メーク落としにも最適です。コットンなどに精製水をたっぷり染み込ませてたたくようにパッティングすれば、非常にさっぱりします。

また精製水は化粧水の浸透力を高めるため、事前に精製水を付けておくとなおさら効果的であるとのことです。

おわりに

今回はウォーターサーバーでもなじみ深いRO水の他に、さらに三つの純水をご紹介しました。一口に純水と言っても、それぞれに特徴が違い、さまざまな用途に利用されています。普段の生活で利用できる純水はたくさんあるので、ぜひ興味のある方はお試しになってみてください。

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