おいしいお米と名水地の関係~南阿蘇~

おいしいお米と名水地の関係~南阿蘇~

お酒がよい水に育まれるように、米もよい水によって育まれます。日本酒が米を原材料とすることを考えれば(焼酎やワインにも、米を原材料としたものがありますが)これはごく当たり前のことだと言えるでしょう。

当然、南阿蘇でもよいお米が作られています。熊本県の米の生産量は19万2800トンとなっており、都道府県別でみると15位にランクインしています。

今回は南阿蘇で作られているこの「お米」に注目してお話していきます。

 

南阿蘇村の「おあしす米」ってどんなもの?

南阿蘇村によって育まれているお米に、「おあしす米」というものがあります。ちなみにこれは、「ササニシキ」などのような「品種名」とは異なり、「商標名」としてつけられた名前です。なお、おあしす米の品種は「コシヒカリ」です。

なかなかユニークな名前をつけられていますが、これは、以下の頭文字なのだとか。

  • お・・・「おいしい」
  • あ・・・「安全(あんぜん)」
  • し・・・「新鮮(しんせん)」
  • す・・・「すてき」

からきているそうです。

参考:http://www.minami-aso.com/oasys.html

この「おあしす米」ですが、これは、20の農家の共同組織で育まれています。しかしながら、それぞれの農家は独立しており、「Aという農家の米とBという農家の米が混ざっている」といったことはありません。「農家の顔が見える米づくりを」という理念が、ここにも息づいています。

南阿蘇は気温が高い所です。これらによって光合成が進み、米はデンプンを蓄えます。そして、夜はできるだけ低気温の環境下において、デンプンの消費を防がせる、という工夫をしています。

また、肥料についても自主的な規制基準を設けており、だれが食べても安心なお米を作っています。

ちなみにこの「おあしす米」、※アイガモ農法によって育まれていますが、この「アイガモ農法」をやっている田んぼに見学にいける「アイガモツアー」もやっています。平成4年から始まったものであり、現在ではバーベキューなども実施しています。1年に1回だけの催し物ではありますが、気になった人は足を運んでみるのもよいでしょう。

※アイガモ農法=雑草の処理を、飼っているアイガモに手助けしてもらう方法。アイガモが雑草や害虫を食べてくれるので、お米が育てやすくなる。また、おあしす米では、これ以外にも、「コイ」を使った農法も実施している

意外に思われるかもしれませんが、おあしす米は店頭売りをしていません。通販でしか買うことができないのです。ただ、これにも非常に面白い試みがあります。それが、「試食米」とよばれるもの。
5キロ以下のお米を注文した際、それを半額でお届けする、という初回限定のプランです。

「初めて食べるお米だから、おいしいと言われていても不安」「自分が今食べているものと食べ比べをして、よい方を選びたい」と悩む人にとって、非常に使い勝手のよいサービスだと言えるでしょう。このようなことが可能なのも、おあしす米を作っている農家さんたちが、自分たちの仕事とその成果に誇りと自信を持っているからなのかもしれません。

 

昔の人の気分が味わえる?! 「古代米」もあります

南阿蘇では、「古代米」と言われるお米も育てています。古代米はほかのところでも育てられていますが、南阿蘇も一大産地です。

現在広く作られているお米(上で挙げた「おあしす米」も含みます)は、長い時間をかけて、少しずつ食味が優れるようにと工夫がされてきました。これにより、私たちはおいしいお米を食べることができるようになったのです。

このように「品種改良されたお米」もとても魅力的なものなのですが、現在着目されているものとして、「古代米」があります。

品種改良の波のなかで一時は消えかけたお米の原種なのですが、そのミネラル分やビタミン類が、平成の世で再び注目を浴び始めたのです。南阿蘇は、このような「古代米」の生産地としても知られています。

この「古代米」ですが、これは色が非常にあざやかだという特徴があります。

赤色のお米や紫色(「黒色」とすることもあります)、緑色などをしており、現在の「白いお米」とは見た目からして違います。

健康のための雑穀米として位置付けられており、白米にまぜて炊き込む食べ方が一般的です。

「古代米は硬い」と思われがちですが、これは吸水をしっかりさせることで改善されます。6時間~丸1日かかるので、前日に仕込むことをお忘れなく。

 

おわりに

現代米の代表例であるコシヒカリを使った「おあしす米」と、南阿蘇でよく作られている古代米について取り上げました。方向性は大きく違うものですが、どちらも南阿蘇のおいしい水で育まれていることは変わりありません。

古代米は現代米に炊き込んで食べると食べやすいということですから、おあしす米に古代米を炊き込んで食べるのも面白そうです。古代の味と現在の味のハイブリッドが楽しめそうですね!

南阿蘇は牛肉もおいしいので、これをおかずにするのもよいでしょう。

 

 

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