おいしいお米の産地と名水地の関係~北アルプス~

おいしいお米の産地と名水地の関係~北アルプス~

北アルプスは、非常に風光明美な土地です。北アルプスは「飛騨山脈」の愛称でもありますが、この飛騨山脈は、長野・岐阜・富山と、いずれも雪深い県にまたがっています。この北アルプスの水は、日本でも有数の名水として知られています。

そして、北アルプスに抱かれるこの3つの県では、おいしいお米も育っています。北アルプスと関係するおいしいお米について見ていきましょう。

 

北アルプス、3つの県と「富山アルプス米」

「北アルプス」は、上でも述べたように3つの県にまたがっています。そのため、それぞれの県で育てられているお米も当然違います。

まずは、富山県のものから見ていきましょう。富山県で、北アルプスと関係の深いお米は、「富山県産アルプス米こしひかり」という名前を付けられています。北アルプスの透き通った水を使って丁寧に育てられた銘品としてよく知られています。

この「富山アルプス米」は、5キロ、10キロといった売られ方だけでなく、レトルトのご飯としてもよく販売されています。レンジで温めるだけで、ふんわりしたおいしい北アルプスの恵みの米が食べられるということで、こちらも人気です。

 

「米栽培に適した土地」として知られる長野の圧倒的実力

長野県は、日本でも有数のお米の名産地です。実のところ、「お米の収穫高」ということを考えた場合、長野はそれほど上位にはきません。47都道府県のなかで12位に位置しており、1位の新潟県、2位の北海道と比べれば、その収穫高は3分の1程度にとどまっています。

そう聞くと、「どこが『有数のお米の名産地』なの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。たしかに、長野県は「収穫高」という点ではほかの県に水をあけられています。

しかし「品質」という点に着目すると、大きく見え方が違ってきます。

一等米の比率を都道府県別でランキングした場合、収穫高で1位になった新潟県は19位、2位であった北海道は11位になるのに比べ、長野県はなんと1位になっています。一等米の比率は約95パーセントに達しており、日本でもっとも高品質のお米を作っている県だと言えるのです。

90パーセントを超える県は、ほかにも「栃木県」「千葉県」「岩手県」「奈良県」がありますが、2位の栃木県ですら92パーセントにとどまっていますから、長野県のお米がいかにすばらしいかがわかるでしょう。

たしかに収穫高はそれほど多くはありませんが、「少量で、高品質」を実現している県なのです。

北アルプスを臨んでいる中信地域、そして中央アルプスや南アルプスを抱く南信地域などが、日本アルプスと関係が深い地域です。

新しいお米である「風さやか」は、長野県独自のお米として誕生しました。北アルプスの水に抱かれて育つこのお米は、バランスのよいお米として知られており、もちもちした食感を楽しむことができます。

平成25年にはわずか182ヘクタールでしか育てられていませんでしたが、徐々に栽培する農家も増え、平成29年には1260ヘクタールで育てられることになるだろう、とも言われています。

もちろん、風さやかだけでなく、ほかにもおいしいお米が育まれています。

 

酒を生み、酒を育てる。~岐阜県は飛騨の「ひだほまれ」

富山県と長野県の項では、「食べるお米」についてみていきました。岐阜県の項目では、この2つとは少し違った方向から「おいしいお米」にアプローチしていきましょう。

今回とりあげるのは、「ひだほまれ」というお米です。このひだほまれというお米は、実は「食べること」にはそれほど適していないお米です。しかし、岐阜県の名産品をつくるときに、欠かすことのできないものです。その名産品とは、「岐阜県の地酒」です。

ひだほまれは、酒造好適米として知られています。日本酒はお米と水を使って作られますが、岐阜県の地酒の多くに、このひだほまれが使用されています。たんぱく質が多くなく、粒も大きいため、お酒をつくるのに最適なお米として長く使われてきました。

ひだほまれによってつくられたお酒は、味に偏りがなく、飲みやすいのが特徴です。岐阜県の地酒は、このひだほまれなしには語れません。

北アルプスの水の恵みをうけて育まれるひだほまれ。これを使った商品は実にさまざまですが、とても知名度の高い「天領」、時間をかけて醸造する「白真弓」などが有名です。

「ひだほまれを使ったお酒を飲もう」と特に意識しなくても、「岐阜県のお酒を飲んでおいしかったのでしらべてみたら、ひだほまれから作ったお酒だった」ということもありそうですね。

 

おわりに

3県にまたがる北アルプス。そこの水が育てるお米は、同じ「北アルプスの水から作られるお米」といっても、表情も性質もまったく異なります。しかし、そのどれもがおいしく、深い味わいがあることはたしかです。

北アルプスの恵みをいっぱいに受けたお米を食べたり飲んだりしながら、あの美しい山並みを思い浮かべるのもなかなかオツなものなのではないでしょうか。

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