世界の水道水事情~アジア編~

世界の水道水事情~アジア編~

日本は、世界から見ると「アジア圏」に分類されています。そのため、ほかのアジア圏の国、例えば中国やインドなどは、距離的にも近く、旅行に行きやすい場所だとも言えます。

しかし「水道水」という点に焦点をあてたとき、そこは日本とはまったく異なる異次元のようなところであると理解しておかなければなりません。アジアの水道水事情を、体験談とともにお話しします。

 

アジア圏はとにかく広い! 国ごとに硬度に違いがみられ、地域でも変わる

「アジア圏」と一口に言っても、その範囲は非常に広大です。ヨーロッパの場合、「ヨーロッパの水のほとんどが硬水であり、一部に例外がある」という言い方ができますが、アジア圏の場合はそのような「傾向」を読み取ることもできません。

例えば、インド。この国のニューデリーは「比較的硬水」に分類されます。ただ、同じアジア圏であるカンボジア(シェムリアップ)などは軟水です。中国も、大都市ペキンはヨーロッパなみの硬度を誇りますが、長江のあたりはやや軟水に分類されています。

もっともバラエティーが豊かなのは韓国で、ユソンはやや硬水、慶州は非常に硬い硬水、釜山はやや軟水、ソウルは非常に軟らかい水が使われています。ソウルと慶州では、水の硬度がちょうど10倍も違います。

日本の水は「軟水」に分類されていますが、このように比べていくと、「水の硬さ」はアジア圏ではまったく統一されていないとわかるでしょう。

 

アジアの水、インドの水

もっとも近い外国である「アジア圏」ですが、しかしその水道水事情は日本とは大きく異なります。

アジア圏で、「水道水から出てきた水がそのまま飲める」というのは、基本的には日本だけだと考えておいてください。

例えば、インド。インドは非常に水が汚いことで知られています。美しいタージ・マハルを擁するアグラの市民は、「世界で1番、劣悪で汚染された水を飲んでいる」と言われています。

アグラの水源として使われているのは、「ヤムナ川」という川ですが、この川は、信じがたいほど汚れているのです。日本の水とはまったく違い、黒くよどみ、水の透過度はないに等しく、しかもたくさんのゴミなどが浮かんでいます。下水道が完備した日本人には信じがたい話ですが、排せつ物さえ野放図に散らかっているその姿は、率直に言って、「地獄絵図」だと言えるでしょう。

さらにここに、産業で使われた汚い水が流れこんできます。

これが「水道水」となって流れてくるわけです。旅行者はもちろん、現地に住む人もこの水道水を警戒しています。これを飲むと、「おいしくない」「おなかを壊す」といった問題だけでなく、がんになりやすくなるとすら言われているのです。

 

実体験と対応策

上では「インド」のことを取り上げましたが、ほかの国の水も決して安全とは言えません。例えば、中国。これは私の実体験ですが、昔家族で中国に旅行に行ったとき、母が激しくおなかを壊していました。これの何がおそろしいかと言えば、彼女は一度も「生水」を飲んでいないのです。

それなりにグレードの高いホテルの水道から出てきた水道水を、部屋に備え付けてある湯沸かし器でわかし、それで入れたお茶を飲んだにも関わらず、激しく腹痛に襲われてしまったのです。

また、ヨーロッパの硬水を飲んでもまったくおなかを壊さなかった私も、韓国の水を飲んで大変な腹痛に襲われた経験があります。もっともこれは「水」だけのせいではなく、「食事があわなかった」ということもあるのかもしれません。

いずれにせよ、アジア圏の水道水は決して安全とは言えません。また、これに輪をかけて恐ろしいのは、スターバックスコーヒーやペットボトル入りの水でさえ、安全とは言い切れないということ。日本では考えられないような基準しか設けていないため、これらを飲んでもおなかを壊すことがあるのです。

このように考えると、アジア圏では水は飲むべきではない、となるでしょう。もちろん水分なしで生活をすることはできませんが、例えばビールやコーラを飲み物の中心とするなどの工夫があげられます。また、「ミネラルウォーターも、絶対に安全とは言えない」とはいうものの、水道水よりは推奨されていることはたしかです。ミネラルウォーターを中心にすえ、沸騰させて飲むようにしてください。

また、水だけでなく、露店に売られているものにも注意が必要です。昔の話ではありますが、「夜市に行っても、絶対に買い食いはしないでくださいね!」と指導されたツアー客もいたそうです。

 

おわりに

私たちにとって身近な場所である「アジア圏」は、実は、水については安全とは言いにくいのです。私も、私自身や家族がおなかを壊してみて、その恐ろしさを実感しました。特にインドは本当にひどいのだそうです。

アジア圏に行くのであれば、「安全な飲み水の確保」は非常に重要になると言えるでしょう。

生水は絶対に避け、露店の食べ物にも警戒し、水道水よりは安全性が高いと思われる(これも「絶対に安全」というわけではありませんが)ミネラルウォーターを購入し、煮沸して飲みましょう。

 

 

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