新型サーバー「QuOL(キュオル)」を徹底解剖!
この記事を書いた人は
@ランキング編集部 富田
27歳。数年前からウォーターサーバーや水に関するあらゆる記事を執筆しているため、今では社内一のウォーターサーバー通。アラサーのエイジングサインに悩みながら、ウォーターサーバーをがぶ飲みして潤い補給に努める日々を送っている。
2019年11月に、プレミアムウォーターから新サーバー「QuOL(キュオル)」が登場しました!
「誰もが使いやすいウォーターサーバー」として、2018年度のグッドデザイン賞に早くも選ばれています。
今回はQuOLを実際に使ってみた使用感や、機能の詳細などを徹底解説していきます。
QuOLのデザイン特徴

まず目を引くのが、前面にあるジョグダイヤルです。プレミアムウォーターにはタッチパネル式のウォーターサーバー(cado×PREMIUM WATER)もありますが、従来のデザインにはレバー式のものが大半なので、それらとは大きく違った設計になっています。
こちらのカラーはホワイトですが、他にブラックとワインも展開されています。どれもスタイリッシュな印象のカラーなので、ジョグダイヤルの見た目も相まって先進的な印象を受けるデザインです。
操作パネル部分

ジョグダイヤルには、冷水や温水など各種水温の種類と絵文字が書いてあり、ダイヤルを回すことで設定できます。
冷水・常温水・温水機能のほか、熱水に再加熱する加熱機能や省エネモード、UV機能、水分補給警告機能なども搭載されています。
従来のサーバーは機能が多いほどボタンが多かったり、操作が複雑だったりしましたが、ジョグダイヤルにすべて集約したことで簡単2ステップで使用できます。
出水口部分

出水口は一つで、すべての温度の水がここから出水されます。冷水と常温水であれば、操作パネルの「給水ボタン」だけでなく、この「手元出水スイッチ」であるレバーを押すことでも給水可能です。
また、出水口にはライトが付いているので、暗い場所でも手元が危なくありません。カップラーメンや炊飯釜など、暗いと内側の線が見えづらいので、明るく照らしてもらえるのは便利ですね。
トレイ部分

水受けトレイは、高さを調節することができます。お鍋や水筒はそれなりの重さになるので、手で持ちながらの給水は負担がかかりますよね。
これなら、コップやお鍋、水筒など、どんなものでも高さを合わせればトレイに置いたまま給水可能です。

また、高さがありすぎるとカップラーメンやカップに熱水を注いだ時に跳ね返ってしまう危険がありますが、そういったやけどのリスクもありません。
QuOLの使いやすさは、内部の機能面に対してだけでなく、こうした日常のちょっとした扱いやすさにも目を向けられていることがわかります。
QuOLのボトル設置

QuOLはボトル上置きタイプのサーバーです。従来のサーバーと同様、シールを剝がしてから差し込み口に合わせてセットします。
QuOLの機能と使用方法
冷水・常温水の出し方

冷水は約6℃、常温水は約17℃の水を出すことができます。
冷水と常温水はダイヤルをそれぞれに合わせて、給水ボタンもしくは手元出水スイッチを押すことで、すぐに出水されます。この時、音声ガイダンス機能が「冷水が出ます」「常温水が出ます」などと、どの水を出すかアナウンスしてくれます。
また、常温水は白色、冷水は青色にダイヤルとパネル部分が点灯するのですが、これが視覚的にかなりわかりやすいと思いました。
温水の出し方

温水は約80℃のお湯を出すことができます。ダイヤルで合わせた後に「ロック解除ボタンを」3秒以上長押しすることで給水可能になり、オレンジ色に点灯します。
温水は10秒以内に操作しないと再びロックがかかるため、いちいちロックを掛け直す必要はありません。また、サーバー背面にある「操作ロックスイッチ」をONにすることで全ての操作を制限できます。

小さいお子さまがいるご家庭ではいたずらややけどが心配ですが、操作そのものをロックできる機能があることで、より安心して使うことができますね。
加熱の方法

加熱は、一時的に温水を加熱して熱湯(約90℃)にまで上げる機能です。
ダイヤルを加熱に合わせると、ランプが点滅して2~4分程度で加熱します。加熱が完了するとランプが消えるので、ダイヤルを温水に合わせて温水の出し方と同じ方法でカップラーメン1杯分(約400ml)の熱湯を給水できます。
省エネモード

省エネモードは冷水の温度を通常より高く、温水の温度を通常より低く設定し、電気代を抑える機能です。
ダイヤルを「eco」に合わせると緑色に点灯し、通常時に比べ約45%の消費電力をカットできます。
ちなみに冷水は12℃、温水は68℃に設定されるのですが、70℃前後の温水は赤ちゃんのミルクを作るのにベストな温度だとされています。
夜中に赤ちゃんのためにミルクを作る時も、省エネモードに設定したまますぐに調乳することができるので、赤ちゃんがいるご家庭にとってはとても便利な機能ですね。
UV機能

UV機能は、冷水タンクの水にUV LEDを照射することで、衛生面を保つ機能です。ダイヤルを合わせて給水ボタンを押すことで有効になり、一定間隔での自動殺菌となります。
他社サーバーの場合、クリーン機能稼働中は給水不可な場合も多いのですが、QuOLは殺菌中でも水が使えます。
常温水が出せることはQuOLの注目機能の一つとして挙げられていますが、お水の風味を変えないこのUV機能を搭載したからこそ、「おいしく安全な常温水」を実現できたそうです。
水分補給警告機能

水分補給警告機能はサーバー設置場所の温度・湿度が熱中症の危険範囲に達した時に音声と表示で警告する機能です。
省エネモードやクリーン機能などは搭載されているサーバーも多いですが、この「水分補給警告機能」はとてもめずらしい機能ですよね。
一度有効にすれば解除しない限りは設定が持続するので、手間がかかることもありません。熱中症は、家の中であろうと気づかないうちにかかってしまう可能性があると言われていますので、そういった危険回避のために役立ちそうです。
非常時出水機能
非常時出水機能は、付属の専用バルブを取り付けることで、停電時でも常温水を出水することができる機能です。
実際に取り付けてみました。手順は、以下のとおりです。
1.出水キャップを左回りにひねって外します。


2.非常時出水用バルブの棒側を出水口の穴へ差し込みます。

3.バルブの△マークを手前の向けた状態で、右回りで上に押し込みます。

4.バルブをひねると出水できます。


専用バルブは、女性でも簡単に取り付けることができました。
本来、ボタン式のウォーターサーバーは電気で動いているので、停電してしまうと使うことができません。いくら宅配水が備蓄水になるとは言え、7Lや12Lのボトルから直接使うのは扱いやすいとは言えないですよね。
QuOLなら万が一の時もサーバーから給水することができるので、災害時のための備蓄も兼ねてウォーターサーバーの導入を検討している方におすすめできるサーバーだと思いました。
気になったポイント
一人暮らしやオフィスなど大人だけが使う場面で考えた時に、温水を出す度に3秒と意外と長い時間押し続けなければいけない点や、ロック解除中にダイヤルを操作すると、すぐに温水に戻したとしても再度解除が必要な点、さらにはこの温水チャイルドロックは常時解除することができない点など、少し面倒かなと感じました。
ただ、小さいお子さまがいるご家庭にとってチャイルドロックは複雑であるほど安心だと思うので、子育て家庭には向いているサーバーだと思います。
QuOLを使用してみて
ジョグダイヤルの簡単な操作でわかりやすいだけでなく、音声ガイダンス機能による操作サポートがあったり、機能ごとのカラーが点灯するようになっていたり、まさに「誰にでも使いやすい」サーバーだと思いました。
トレイの高さが変えられるのも、今までにありそうでなかった便利な仕様ですよね。
最近は地震や台風などの自然災害が続いているので、防災意識が高まってきています。非常時のストックとしてウォーターサーバーの導入を考えている方も多いと思いますが、いざという時に使用できないサーバーでは意味がありません。その点QuOLであれば停電時も給水可能なので、万が一も安心です。
常温水は普通に飲むだけでなく薬を飲むときやお米を炊く時、料理を使用する時など意外と利用シーンの幅は広いので、日常的に活躍するのではないでしょうか。
QuOL(キュオル)画像一覧
※クリックで拡大できます
QuOL(キュオル)の仕様
カラー | ホワイト、ブラック、ワイン | |
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サイズ | 高さ102.5cm × 幅30.8cm ×奥行きD31.5cm(突起物除く) ※高さ寸法については、ボトルカバーとベーストレーを含むと、127.5cmとなります。 |
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重量 | 約17kg | |
水温・湯温 | 冷水:6℃前後 / 常温水:17℃前後 / 温水:80℃前後 | |
タンク容量 | 冷水タンク:約2.0L / 温水タンク:約1.5L ※冷水タンクの内、冷水エリアの容量は約1.2Lとなります |
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1ヶ月の電気代 | 550円※想定 | |
機能 | 常温出水 | ◯ |
万能取水スぺース | ◯ | |
停電時の出水 | ◯ | |
加熱機能 | ◯※90°C前後 | |
UV機能 | ◯ | |
チャイルドロック | ◯※2重チャイルドロック |